変形性関節症(OA: osteoarthritis)とは?

  

下の図を見てください。変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう、OA; Osteoarthritis)の変化を、初期から末期まで経時的に経過を追ってみたものです。

一番左はほぼ正常な膝の関節です。軟骨というのはレントゲンに写らないため、関節の隙間が空いているように見えます。隙間が空いているということは、関節には十分な軟骨が残っていることを示しています。ところが、一番右を見てください。関節の隙間はほとんどなくなっています。この状態になると、変形性関節症の末期の状態で、関節の軟骨は完全になくなってしまってます。この状態になると人工関節手術の適応になります。

    正 常           初 期         末 期

こうしてすり減ってしまった軟骨は、再生力に乏しいため、なかなか元に戻る事はありません。そのため、痛みを取るために人工関節などの手段がとられるのです。

変形性股関節症
変形性股関節症

一般的に変形性関節症とは、筋力低下、加齢、肥満などにより関節機能が低下して変形を起こし、痛みを伴う病気の総称のことをいいます。

関節のクッションの役目を果たす軟骨が長期間に少しずつすり減り変形することで起こるもの(一次性)と、関節リウマチや関節のケガなど他の原因によって引き起こされるもの(二次性)の2種類があります。

変形性関節症は、膝関節や股関節だけでなく、手指の関節、足関節など全身の様々な関節にも発症します。

変形性関節症の関節内を、関節鏡という内視鏡で観察すると、関節表面の軟骨がはがれ落ちたり、変性している状態が観察されます。

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