どうして変形性関節症になるのでしょうか?
その原因は現時点ですべて解明されている訳ではありません。
日本では、現在700万人の患者さんがいるとされ、とてもありふれた疾患ですが、年だからとあきらめたり、我慢したりしているのもこの疾患の特徴です。
変形性関節症になる要因は、年齢、性別、肥満、職業や生活習慣など個人的な要因や、親からの遺伝的な要因が複雑に影響し合って発生すると考えられています。
関節表面は関節軟骨に覆われており、この軟骨が外的衝撃を和らげるクッションのような役目をしています。変形性関節症になると、この軟骨がすり減ってクッションの役目が弱くなり、関節内に炎症がおこって痛みの原因になります。
後での述べますように、現在では”この疾患は年だから”、とあきらめてしまうものではありません。現在は医療の進歩により、良い注射や、人工関節の手術もあります。痛みを我慢して生活するのではなく、これらの治療によって、より良い人生を送ってください。